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【ドル/円】 日本株の動向を見極めるステージに

発行済 2013-05-27 08:09
更新済 2023-07-09 19:32

ドル/円相場は、5月22日に一時103.74円まで値位置を切り上げるも、その後は日経平均株価の不安定な値動きが嫌気され、101円台前半まで急反落している。日米の金融政策環境の違いは明らかだが、ここにきて日経平均株価のボラティリティが著しく高くなっていることもあり、短期筋が日本株買い同様に円売りポジションに修正を入れている模様だ。約2週間ぶりのドル安・円高水準での取引になっている。

目先は株価動向が最大の関心事になるため、今週一杯は不安定な値動きが続く可能性も想定しておく必要がある。中国の製造業指標悪化、米国の量的緩和政策縮小を巡る議論、日本銀行の資産購入プログラムの稚拙さなど様々な要因が指摘されているが、いずれにしても日本株の地合が安定化するまでは、改めてドル買い・円売りを仕掛けるのが困難な状況になっている。もっとも、特に経済ファンダメンタルズに変調をもたらすような動きが見られないことを考慮すれば、あくまでも一時的な調整局面との理解で良いだろう。5月に入ってからのスピードは明らかな異常であり、スピード調整のきっかけに様々な要因が後付けで解説されているに過ぎない。「緩和政策拡大に動く日本」と「緩和政策縮小に動く米国」という構図が維持される限りにおいては、ドル高・円安傾向にブレーキを掛けるのは難しいだろう。

5月22日に行われたバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言では、今後数回の会合で政策変更の是非を検討する方向が示されている。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)が一つの節目になると考えており、そこまでに景気減速リスクの浮上が無ければ、少なくとも一旦は緩和政策縮小に乗り出すと見られる。この状況下では、緩和政策を積極展開する円に対してドルを売り込むことは難しい。株式市場の安定化を待って、改めてドル買い・円売り圧力が強まる方向で見ている。

今後1週間の予想レンジは、100.50~103.50円。

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